予告 3/9〜|個展:瀬戸内市立美術館

3月初旬から瀬戸内市立美術館で個展 -さくらしべふる- を開催します。
「桜」モチーフにした塩のインスタレーションの他、制作の原点とも言える1995年に制作した平面作品も展示します。十数万枚もの塩で作った花びらが床に散りばめられた様子は壮観です。
瀬戸内海に面した牛窓エリアに建つ瀬戸内市立美術館では2013年に個展を開催しており、同館では2度目の展覧会。今回は折り鶴を用いた作品を制作する小野川直樹さんの個展も同時開催されます。
お近くにお越しの際には、是非お立ち寄り下さい。

個展: – さくらしべふる –

2021年3月9日(火) ~ 5月5日(水・祝)
瀬戸内市立美術館(岡山県瀬戸内市牛窓町)

「桜」 - その美しい花の季節の後、大地に散った数え切れない花びらに人は何を見、何を思うのでしょうか。私が塩で無数の花びらを作るのは、華やかな花そのものではなく、それを支えていた枝や幹、そして次世代に命をつなぐ要でもある蕊(しべ – 雄しべや雌しべ)に思いを馳せるためです。
「さくらしべふる」(桜蕊降る)は、晩春を表す俳句の季語です。赤紫色の蕊が降る時は、花の季節が去り、多くの人にとっては桜に対する興味を失うときですが、次に訪れる新緑や盛夏に思いを馳せる、小さな気づきを与えてくれる時間とも言えます。

私は長年、病のために若くしてこの世を去った妹と妻のことを思い、彼女たちとの大切な思い出を忘れないためにつくり続けてきました。今回、私は満開の桜を思いながら長い時間を掛け、十数万枚におよぶ塩の花びらを重ね、大切な思い出をもう一度心に刻み込みたいと思っています。
そして、会場を訪れてくださった皆さんには、数え切れない花びらを生み出した桜の木、太く幹やしなやかな枝、力強い根に思いを馳せ、命のつながりに想いを巡らせて頂きたい。そう願っています。

「桜」 2008 / 舟あそび / 石川
「桜」 2009 / 金沢アートグミ / 石川

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