記憶のかけらプロジェクト

塩がまとう、大切な記憶。

能登の震災で崩れた塩のアートが、アクセサリーになって生まれ変わる。「記憶のかけらプロジェクト」は、思い出をそっと身につけるワークショップです。大切な記憶が、あなたの心とつながる瞬間を、ぜひ体験してください。

奥能登国際芸術祭 山本基作品《記憶への回廊》

想いをかたちに。心をつなぐ、塩のかけら。
2024年1月1日に発生した能登半島地震により、「奥能登国際芸術祭」のために制作した恒久展示作品《記憶への回廊》は倒壊し、塩の塔は瓦礫と化しました。その後、金沢大学の「能登里山里海SDGsマイスタープログラム」に講師として招かれ、作品を修復すべきか、それとも震災遺構として残すべきか、ゼミ生たちと議論を重ねました。その対話の中から生まれたのが、アクセサリーづくりのワークショップ「記憶のかけらプロジェクト」です。

崩れた塩の粒を小さなレジン樹脂に封じ込め、身に着けられるアクセサリーとして再生することで、”記憶を身にまとう”体験を生み出します。震災の記憶を、静かに、そして前向きに包み込むこのプロジェクトは、2024年11月、被害の爪痕が色濃く残る珠洲市で第一回ワークショップを開催し、ゆるやかに始動しました。

このワークショップは、参加者が自ら、倒壊した作品の塩をレジン樹脂に封じ込め、ピアスやペンダントなどのアクセサリーとして持ち帰る体験型プログラムです。これまでに珠洲市や金沢市で開催し、数百名に及ぶ皆さんにご参加いただきました。仮設住宅に暮らす独り暮らしの方や地元の子どもたち、そして県外から足を運んでくださった方々が、塩に込められた記憶と向き合い、それぞれの思いとともに制作を楽しんでくださいました。

「記憶のかけらプロジェクト」は、記憶を“身に着ける”という新しいかたちで、参加者と地域、そして外部の人々とをつなぎ、共感の輪を静かに広げていく試みです。

第1回 ワークショップ (旧小泊保育所、珠洲市 / 奥能登国際芸術祭会場)

第2回 ワークショップ (ラポルトすず、珠洲市 / 能登の里山里海学会2024)

第3回 ワークショップ (金沢フォーラス、金沢市 / 奥能登珠洲復興応援企画展会場)

本プロジェクトは、”記憶のかけらプロジェクト実行委員会”(代表:山本基)によって運営。実行委員会メンバーは、金沢大学能登里山里海SDGsマイスター2024年度・山本ゼミ修了生を中心とした有志により構成されています。

■ 開催の問合せ、ご相談は《問合せフォーム》からお願いいたします。


■ 関連サイト・リンク
記憶のかけらプロジェクト《公式サイト》 《Fecebook》 《Instagram》
能登半島地震による山本基作品の状況
金沢大学 能登里山里海 SDGsマイスタープログラム
奥能登国際芸術祭

■ ワークショップ履歴
第1回(2024.11.9 旧小泊保育所、珠洲市 / 奥能登国際芸術祭 会場)
第2回 (2024.12.7 ラポルトすず、珠洲市 / 能登の里山里海学会2024 関連企画)
第3回 (2025.3.29-30 旧小泊保育所、珠洲市 / 奥能登珠洲復興応援企画展 関連企画)
第4回 予定(2025.6.28-29 石川県音楽堂、金沢市 / 第72回日本小児保健協会学術集会 関連企画)

■ メディア紹介
MRO北陸放送「地震被害の奥能登国際芸術祭の作品活用 アクセサリー作り」
NHK「地震で倒れた塩のオブジェ その塩でアクセサリー作り」


関連動画

作品メイキング動画 / 2021
能登半島地震後の作品 / 2024

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